信長のシェフ1巻を読んだ感想とあらすじ
信長のシェフは内容が面白いので1巻から最新巻まで買いそろえているのですが、また最初から読みたくなったので本棚から1巻を取り出して再び読み始めました。
1巻から最新巻まで読んだ大きな感想ですが、過去にタイムスリップする作品は沢山ありますが、戦国時代に料理人がタイムスリップしてその時代の流れに沿って生き抜いていくストーリーは面白いです。
現代人が戦国時代で生き延びていくことは容易ではないものの、料理の腕前一つで信長に引き立てられ、政治や戦いにかかわっていくストーリーは読んでいて楽しく感じます。
当然、有名な戦国武将が何人も登場するのですが、主人公のケンが彼らと相まみえ、会話をし、時には一人の女性を奪い合うというストーリーもあって読んでいて楽しいです。
最新巻は本能寺の変が近づいてきており、信長はどうなるのか?明智光秀は謀反を起こすのか?それとも、語り継がれている謀反は実は虚構で、歴史の真相を暴く事実が描かれるのか?が見どころとなっています。
ですので、信長マニアな人からそうでない人まで幅広く楽しめて読み応えのある漫画です。
信長のシェフ1巻の感想
漫画によくあるジャンルで、異世界に転生するというものがありますが、大体そういう漫画は俺つええええ!という最強になって敵を倒しまくるのですが、信長のシェフはそれの料理版。
人に歴史があるように料理にも歴史が存在しており、440年という時の隔たりは巨大な壁と言ってもいい。その巨大な壁を乗り越えてきたのがケンであり、戦国時代に存在しなかった現代料理で人々を魅了していく。
それは信長とて例外ではなかった。
さて、信長のシェフ1巻の感想ですが、戦国時代に生きる信長やその配下たちと、平成の時代から時を渡って戦国時代に来てしまったケンの物の考え方、思考の違いが読み取れるので、まぁそうだよなと思う。
例えば、料理対決でケンが勝利した時に、信長がケンに刀を放り投げて『井上を斬れ!』と命じるシーンがありますが、料理対決で負けた相手を斬り殺すって現代人の思考ではありえないですよね。
でも、戦国時代だったらそれは当たり前のようにも感じるし、信長じゃなくても他の大名でもそう命じるかもしれないと思ってしまいます。
しかし、ケンはその考えに真っ向から立ち向かい、『井上を斬れ』という命に従わなかった。ここでケンという人物がどんな性格なのかが描かれており、これは1巻だけでなく今後のストーリーにも繋がっていきます。
普通、平気で人を切り殺すような人物の命に従わない人間って居ないと思うのです。今の世の中の人間が戦国時代に放り込まれ、ケンと同じ境遇に立ったら、多分信長の命に従って斬り殺してしまうんじゃないかなと思う。
そうする理由は簡単で、歯向かったら自分が殺されてしまうのが目に見えてるから。だから多くの人はケンのように立ち回ることができないだろうなと思う。だからこそ、信長のシェフという漫画に引き込まれてしまう。
人を平気で殺せる相手にすら自分を貫き通す態度は、とても現代人とは思えぬ立ち居振る舞い。これがケンという人物の魅力であり、信長のシェフという漫画を面白くさせている要素の一つでもあると思う。
信長のシェフ1巻のあらすじ
主人公のケンが戦国時代に何らかの拍子で迷い込み、偶然居合わせた夏という女鍛冶師と出会い彼女の家に居候することになった。
ところが、ケンの料理の腕前は夏の家の近所に住む者たちの間で噂になり、それは織田信長の耳にまで届くまでとなった。信長は、夏の住まいに訪れケンと会話を交わし、ケンの本質を見極め岐阜へ連れて帰ることになる。
ケンが岐阜へ到着するなり料理頭に任命されるが、元料理頭の井上はそれに不服を訴え、それならという事で信長は料理勝負を二人にさせた。その結果ケンが勝利を収め織田家の料理頭となる。
ここまでが1巻第1話のあらすじで、ここで丁度区切りがつき、第2話から3話でルイス・フロイスが登場し、信長とフロイスの会談にケンが料理頭として現れ、二人の友好の証を演出することとなりました。
第4話から5話には子供時代の森蘭丸が登場し、蘭丸の5歳の誕生日を祝う宴が催された。そこへ夏が登場し槍の穂先を信長に献上。その献上品は蘭丸5歳の誕生日祝いとして下賜される。
ケンと夏の態度を見ていた森可成は二人の間を取り持つことに。信長は、森可成とケンは気が合うことを感じ取り、森可成に対してケンは戦で使い物になるかを見極めてこいと命じた。
第6話から1巻最終話の7話では、伊勢の北畠に攻め込む話が描かれる。出陣前の信長にケンがふるまった料理と二人の会話のやり取りが1巻の見どころとなっている。
ネタバレになるのですが、ケンは鮭料理を出します。信長は『なぜ鮭なのか?』とケンに問いただす。ケンは『また戻ってこれるように』と答えるが、信長は『鮭が戻ってきたらどうなる?』と更にケンに問いただす。
ケンはここでしまったと自分が出した料理の失敗に気付く。鮭は生まれた川に戻ってきたら死ぬことを信長に指摘されるが、ここで信長は幸若舞を踊る。人間五十年というあれである。
ここが1巻の最大の見どころで、漫画を読んでるだけでも緊張感が伝わってきて読み応えのある料理漫画です。信長のシェフは、料理漫画というよりも歴史漫画の中に料理を組み込んでる感じの漫画ですね。
この漫画は料理だけではなく、歴史に関してもかなり本格的に描かれているので読んでいて楽しいです。
信長のシェフ1巻
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